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ファクタリングで資金調達する4つのメリットと注意点を徹底解説

2024年8月7日

本記事はファクタリングで資金調達する4つのメリットと注意点を解説していきます。
・資金調達にお困りの方
・融資を受けられなかった方
・ファクタリングに興味がある方
など是非、本記事をご覧になってください。
ファクタリングは経済産業省も推奨している資金調達方法。ファクタリング会社に売掛債権を譲渡することで最短即日で現金が手に入ります。
業績不振で融資を受けられない企業でも利用できるなど、多くのメリットがあります。
この記事では、ファクタリングによって資金調達するメリットや注意点を徹底解説します。
最後まで読んで頂くことでファクタリングの活用方法や会社選定に役立ちますので是非ご覧ください。

ファクタリングとは

ファクタリングとは、売掛債権をファクタリング会社に譲渡することで、入金期日より前に資金調達できるサービスです。
銀行融資などの借りる資金調達とは異なる「借りない資金調達方法」です。
ここでは、ファクタリングの仕組みとファクタリングが増えている理由を解説します。

ファクタリングの仕組み

ファクタリング会社が売掛債権を買い取ることで、売掛金の入金前に現金化できる仕組みです。
売掛債権とは、提供した商品やサービスに対して、代金を請求できる権利のことです。
例えば仕入れた商品の支払いを、月末締め翌月末払いにした場合です。売掛先は、購入した会社に対して、「商品の代金を請求する権利」を持ちます。
ファクタリング会社に、この売掛債権を譲渡することで、売掛先の支払い前に資金調達できます。

ファクタリングが増えている理由

2020年の民法改正(債権譲渡に関する見直し)により、ファクタリングが使いやすくなったことと、フリーランスが増加したことが挙げられます。
2020年の民法改正により、譲渡制限特約の付いた債権も譲渡できるようになり、ファクタリングが利用しやすくなりました。
黒字経営でも支払いの資金不足により倒産してしまう企業にとって、素早く現金を受け取れるファクタリングは魅力的です。
また、融資を受けにくいフリーランスでも、ファクタリングならすぐに資金調達できるため、事業拡大にも使いやすいサービスです。
近年のフリーランスの増加により、ファクタリングの利用も増えていると考えられます。

ファクタリングの契約方法2つ

ファクタリングの契約方法には、「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」があります。2社間と3社間のメリットを知って、どのような場面で使うのがいいのか把握しておきましょう。

2社間ファクタリング

2社間ファクタリングは、利用者とファクタリング会社の間で行われます。
売掛先の了承を得る必要がないため、利用を知られるリスクはありません。
その後の取引への影響もないでしょう。
即日対応してくれる会社も存在し、現金化までのスピードが速いことが特徴です。
ただ、一般的に3社間ファクタリングよりも手数料は高く設定されています。

詳しい手順は以下の通りです。

1.利用者がファクタリング会社に売掛債権を譲渡する
2.手数料を引いた分の資金を受け取る
3.売掛先から入金された売掛金をファクタリング会社に支払う

3社間ファクタリング

3社間ファクタリングは、利用者とファクタリング会社、売掛先の3社間で行われます。
売掛先にファクタリング会社へ債権譲渡することの通知と承諾が必要になるため、ファクタリングの利用は知られてしまいます。
ファクタリング会社と売掛先とのやり取りも発生するため、2社間ファクタリングより資金調達に時間がかかる点がデメリットです。
売掛金はファクタリング会社に送金されることになっており、資金未回収のリスクが減ります。
そのため、2社間ファクタリングよりも手数料は低く設定されています。

詳しい手順は以下の通りです。

1.利用者とファクタリング会社で3社間取引の合意をする
2.売掛先の合意を取り付け、3社間で契約を結ぶ
3.利用者は手数料を引いた分の資金を受け取る
4.売掛先からファクタリング会社に売掛金が支払われる

ファクタリングで資金調達する6つのメリット

「借りない資金調達法」のファクタリングには、融資などの借りる資金調達法にはないメリットがあります。
ここでは、ファクタリングで資金調達する6つのメリットを解説します。

1.最短即日で現金を調達できる
2.自社の業績が悪くても利用可能
3.売掛先の未回収リスクを回避できる
4.売掛先に知られず資金調達できる
5.信用情報に影響しない
6.スリムな貸借対照表を保てる

1.最短即日で現金を調達できる

ファクタリングは、最短即日~1週間で売掛金を現金化できることが大きなメリットです。
銀行融資などでは、既存取引のある場合でも最短1週間~1ヶ月かかり、即日現金が受け取れるケースはありません。
ファクタリングを利用すれば、入金期日前に資金調達できるので、キャッシュフローの改善につながります。
事業拡大や支払いサイトの長期化により、今すぐまとまった現金が欲しい会社には大きなメリットです。

2.自社の業績が悪くても利用可能

融資の場合、審査対象は自社の業績であり、業績が悪いと資金調達できない可能性があります。
一方、ファクタリングは売掛金の回収が目的となるため、売掛先の業績や信用が見られます。
また、ファクタリングは融資ではないので、担保や保証人不要で利用できます。
事業立ち上げ当初で業績が悪かったり、金融ブラックになっていたりしても資金調達できる利点があります。

3.売掛先の未回収リスクを回避できる

ファクタリングでは、ファクタリング会社に売掛債権を譲渡するので、売掛先の未回収リスクを回避できます。
万が一、売掛先が倒産し、売掛金を回収できなくても利用者が責任を負うことはありません。
このことを「ノンリコース」といい、日本では主流となっています。

4.売掛先に知られず資金調達できる

一般的に、売掛債権を譲渡することは資金繰りに苦しんでいると捉えられるため、ファクタリングの利用は知られない方がいいとされています。
業績不振を疑われてしまうと、今後の商品やサービスの品質低下を懸念され、契約に影響することもあるでしょう。
2社間ファクタリングなら、売掛先に知られずに資金調達できるため、契約への影響も心配ありません。

5.信用情報に影響しない

ファクタリングは銀行融資やカードローンと異なり、「信用情報機関」に記録が残りません。
銀行融資やカードローンで資金調達すると、借入額や返済の情報が「信用情報機関」に登録されます。
カードローンの場合、しっかりと返済していても融資に悪影響を及ぼすことがあります。
ファクタリングは融資と異なり、売掛債権を譲渡する契約であるため、信用情報に傷がつくことはありません。
将来的に融資を受ける際に大きなメリットになるでしょう。

6.スリムな貸借対照表を保てる

ファクタリングは借金ではないので、負債は増えず、貸借対照表(バランスシート)に悪影響を及ぼしません。
100万円の融資を受けると、現金(資産)と借入金(負債)がそれぞれ100万円ずつ増え、バランスシートが膨らみます。
ファクタリングで100万円を資金調達すると、売掛金(資産)が現金(資産)になります。
そして、調達した現金で既にある借金を返済すれば、スリムなバランスシートが出来上がります。
スリムなバランスシートは、健康な経営状態をアピールでき、銀行融資にも良い影響を与えます。

ファクタリングで資金調達する際の5つの注意点

ファクタリングには大きなメリットがある一方、気をつけなければならない点もあります。ファクタリングで資金調達する際の注意点は以下の5つです。

1.手数料がかかる
2.使えない売掛債権もある
3.支払いは全額一括送金
4.ファクタリング依存に陥る可能性がある
5.ファクタリングを装った違法業者に注意

1.手数料がかかる

ファクタリングを利用する際には、ファクタリング会社に対して手数料がかかります。
融資ではないので、手数料は借金に対しての利子ではありません。
売掛金から手数料を引いた額を受け取ることができ、調達額や売掛先の信用から手数料は変わります。
2社間ファクタリングの手数料は10~20%、3社間は1~9%が目安です。
また、ファクタリング会社では買取額として70%~90%の掛け目を設定している場合があります。

1,000万円の売掛債権を保有している企業がファクタリングで資金調達した場合、以下の手数料がかかります。

【掛け目80%・手数料10%】
買取対象額:売掛債権1,000万円×掛け目80%=800万円
手数料:800万円×手数料10%=80万円
1,000万円の売掛債権を保有していた場合、80万円の手数料がかかります。
さらに、掛け目の値によって手元に入る金額は異なることを覚えておくといいでしょう。

2.使えない売掛債権もある

ファクタリングに使えるのは、入金が見込める売掛債権だけです。
支払期日を過ぎたものや、支払期日が書かれていないものは利用できない場合が多いです。
ファクタリングの利用を検討する際に、「使える売掛債権」かどうか確認しておきましょう。

3. 支払いは全額一括送金

調達資金は、売掛金の入金日にファクタリング会社へ一括送金しなければなりません。
融資と異なり分割返済はできず、全額返済する必要があります。
売掛金の入金日までにまとまったお金を用意しておきましょう。

4.ファクタリング依存に陥る可能性がある

ファクタリングは最短即日に資金調達できるため、資金繰りが悪くなると毎回使ってしまう恐れがあります。
手数料がかかるため、長期的にみるとファクタリングを利用しない方が手元に入る金額は多いです。
ファクタリングは、事業拡大や取引先への一時的な支払いのために利用しましょう。
あくまで「つなぎ資金」の調達にとどめて、根本的な資金繰りの改善をしなければなりません。

5.ファクタリングを装った違法業者に注意

ファクタリングに必要な貸金業登録を受けていない「ヤミ金融業者」の存在が確認され、金融庁からも注意喚起されています。
融資と異なり手数料の上限はありませんが、現在の手数料は2%~15%が相場です。

手数料のほかにも気をつけたいポイントは以下の通りです。該当するファクタリング会社には十分注意し、取引しないようにしましょう。

・会社所在地に会社が存在しない
・契約書の控えを渡さない
・金銭消費貸借で契約しようとする

給与ファクタリングは違法か?

給与(給料)ファクタリングは、違法の可能性があります。
ファクタリングは、売掛債権を譲渡することで資金調達するサービスでした。
しかし、給与ファクタリングは給与債権を譲渡して資金調達するものであり、厳密にはファクタリングと呼びません。
ファクタリング会社は、給与債権を買い取っても、利用者の雇用主に支払いの請求ができません。
給与ファクタリングは、利用者への金銭の交付から回収が一体になった仕組みであり、このスキームは「貸金業」と同様であると判断されています。(金融庁 一般的な法令解釈に係る書面照会手続 回答文書)
そのため、給与ファクタリングをうたっているのに、貸金業登録と上限金利の設定をしていない会社は、違法であると言えます。

こちらも金融庁から、貸金業登録をしていない「ヤミ金融業者」からは、年利換算すると数百%以上の手数料を取られることになるため、利用しないよう注意喚起されています。
利用するファクタリングが債権譲渡と貸金のどちらに該当するのか、契約内容を必ず確認しましょう。

ファクタリングを利用した資金調達の仕組みとメリットのまとめ

本記事ではファクタリングのメリットと注意点について解説しました。
ファクタリングのメリットを整理すると
1.最短即日で現金を調達できる
2.自社の業績が悪くても利用可能
3.売掛先の未回収リスクを回避できる
4.売掛先に知られず資金調達できる
5.信用情報に影響しない
6.スリムな貸借対照表を保てる
ファクタリングを利用した資金調達では、売掛金を早期現金化し、キャッシュフローの改善につながります。
自社の業績が悪くても利用できるため、融資と違って資金調達しやすい特徴があります。
手数料や悪徳業者への注意も払わなければなりませんが、多くの企業やフリーランスにとって利用しやすい資金調達サービスの1つでしょう。
融資が受けられなくて困っている企業やフリーランスの方は、ファクタリングを利用してみてはいかがでしょうか。
業績改善や発展に繋がることでしょう。

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