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ファクタリングで売掛金を資金化する仕組みやメリット・デメリット、注意点を解説

2022年9月16日

ファクタリングは手元にある売掛金をファクタリング業者に売却して現金化する手段のことを言います。もともと海外で盛んに行われている資金化の手段ですが、近年は日本国内でも政府が推進する資金調達として利用者が増えています。

最短で即日現金化できる業者もあり非常に便利なサービスですが、きちんと仕組みを知った上でファクタリングを利用することが大事です。
今回はファクタリングの仕組みや種類、メリット・デメリットを解説します。

ファクタリングとは売掛金を早期資金化する手法

まずはファクタリングの仕組みについて理解しておきましょう。
ファクタリングとは保有している売掛債権をファクタリング会社に売却して、請求書の金額から手数料を引いた分を期日前に受け取るサービスのことを言います。

中小企業や自営業で資金調達の手段となると、銀行や公的機関による融資、ビジネスローンを思い浮かべるのではないでしょうか。しかしファクタリングは売買契約に分類されるため、融資とはまた別のものです。

ファクタリングにはいくつか種類があります。次でファクタリングの種類を解説します。

ファクタリングの種類

ファクタリングは、どのような契約か、どの段階での資金調達かによって種類が異なります。ここでは3つのファクタリングの種類を解説します。

2社間ファクタリング

利用者とファクタリング業者が契約を結び、資金調達する手段を「2社間ファクタリング」と言います。
売掛金をファクタリング業者に売却したあと、売掛先企業から入金されたらファクタリング業者に送金して、取引が終了します。

2社間ファクタリングのメリットは契約に取引先を含まないため取引先に知られるリスクがないことです。ファクタリングを利用して取引先との関係が悪化するのを防ぎたい場合は、この2社間ファクタリングを選ぶとよいでしょう。
ただし、次で説明する3社間ファクタリングよりも手数料が高くなるのがデメリットです。

3社間ファクタリング

利用者、売掛先企業、ファクタリング業者の3者で契約することを「3社間ファクタリング」と言います。
3社間ファクタリングの流れは、まず売掛先にファクタリング利用の承諾を得ます。
承諾を得たら利用者は売掛金をファクタリング会社に売却し、手数料を差し引いた分の現金を受け取ります。
支払い期日が来たら、売掛先からファクタリング会社に直接支払いが行われ、取引は完了となります。

3社間ファクタリングのメリットは、2社間に比べて手数料が低くなること、審査が通りやすくなることが挙げられます。
一方、デメリットは売掛先に知られてしまうこと、売掛先に承諾が必要なことから資金化までのスピードが遅いことです。

注文書ファクタリング

ここまでのファクタリングは、請求書を発行した段階での資金化の手段でした。
注文書ファクタリングは、仕事の発注段階での資金化のことを言います。
通常のファクタリングでは支払いサイトを1〜2ヶ月程度短縮するのが限界でした。しかし、注文書ファクタリングは最大6ヶ月程度まで支払いサイトを短縮することが可能です。

その分、手数料は通常のファクタリングに比べて上がりますが、発注段階で資金調達できるため、資金不足で引き受けられなかった案件も受けやすくなるメリットがあります。

ファクタリングで売掛金を資金化する6つのメリット

ファクタリングで売掛金を早期に資金化するメリットは多く、利用者の資金繰りの悪化を防いでくれます。
ここでは売掛金をファクタリングするメリットを6つ解説します。

1.キャッシュフローの改善
2.未回収リスクの回避
3.銀行融資よりも難易度が低い
4.税金滞納・赤字決算でも利用できる
5.オフバランス化できる
6.大きな案件にチャレンジできる

キャッシュフローの改善

ファクタリングを利用することでキャッシュフロー改善のメリットがあります。
案件を受注してから実際に入金されるまでは必要経費がかかるため、潤沢な資金がないと借入などに頼らざるを得ない状況になります。

手元にキャッシュがないときに最短で即日現金化できるのがファクタリングの魅力です。

未回収リスクの回避

ファクタリングを利用することで、売掛先からの未入金を未然に防ぐことができます。
以前から入金が遅れていたり、売掛先に倒産のリスクがあったりなど、入金そのものが危ぶまれる場合、あえてファクタリングを利用するケースもあります。

万が一、売掛先から入金がない場合、そのリスクはファクタリング業者が責任を負うことになります。これを「ノンリコース」と言い、ファクタリングの契約において重要な部分となります。

逆に売掛債権の回収ができない場合に利用者側も負担する必要があるものを「ウィズリコース」と言います。ファクタリングの契約でどちらが該当するのかチェックしておく必要があります。

銀行融資より難易度が低い

ファクタリングの利用には審査があります。審査は銀行融資と違い、利用者個人の情報よりも売掛先の信用力で判断します。
売掛先は個人よりも法人の方が信用度は高くなりますし、事業規模が大きかったり、財務状況が良いとさらにプラスの判断をされます。利用者と売掛先が継続的に取引していると、それも審査でプラスになります。

また、ファクタリングは信用情報機関に加盟していないため、利用者本人の個人情報も参照しません。このため、クレジットやローンの利用における金融事故情報があっても、問題なくファクタリングを利用できるケースが多いのです。

税金滞納・赤字決算でも利用できる

ファクタリングの審査において最も重要視されるのは、売掛先の信用です。
税金滞納や赤字決算は問題ないと見なしているファクタリング会社は多く存在します。

ただし、一部のファクタリングでは税金の分納を相談しているところまでが条件づけられているところもあります。税金滞納中の場合、あらかじめファクタリング会社に相談しておくとよいでしょう。

オフバランス化できる

ファクタリングを利用すれば貸借対照表上では売掛債権が「現金」に記載されます。銀行融資などビジネスローンであれば「負債」です。同じ資金調達でも、「現金」か「負債」かで貸借対照表の見栄えは大きく異なります。

銀行融資を控えているときは、貸借対照表のチェックが入ります。
もしビジネスローンの借入がある場合は、ファクタリングを利用して売掛金を資金化すると会計のスリム化ができます。

大きな案件にチャレンジできる

注文書ファクタリングを利用すれば、今まで挑戦できなかった大型の案件にもチャレンジできる可能性が高まります。

本来であればファクタリングは業務終了後、請求書を発行した段階での資金調達ですが、注文書ファクタリングであれば業務開始前に資金調達ができるため、人件費や資材の購入などに充てることができます。

ファクタリングで売掛金を資金化する注意点

資金繰りの改善につながるファクタリングですが、良いことばかりではなくデメリットも存在します。ファクタリングを利用する前にこうしたデメリットも把握しておく必要があります。
ここでは売掛金をファクタリングする3つの注意点を解説します。

1.手数料がかかる
2.依存しやすい
3.債権譲渡登記する可能性

手数料がかかる

売掛金のファクタリングは、請求書の額面がまるまる資金化されるわけではありません。ファクタリング業者でそれぞれ設定している手数料が発生します。
手数料は1%〜20%と幅広く、基本的には2社間ファクタリングよりも3社間ファクタリングの方が手数料が低めに設定されています。
ファクタリングの手数料は売掛金から引かれます。
例えば200万円の売掛金を10%の手数料で買い取ってもらう場合、200万円−10%=180万円が実際に入金される金額です。ファクタリングは非常に便利ですが、手数料がかかる点は留意しておきましょう。

依存しやすい

売掛金をファクタリングすることは将来入金される予定のものを前倒しで入金してもらうシステムです。
そのため、一度ファクタリングを利用すると翌月もまたファクタリングをしないと首が回らないような状況にもなりかねず、依存してしまうリスクがあります。

債権譲渡登記する可能性

債権譲渡登記とは、売掛債権がいつ、どこからどこへ渡ったのかを公的に証明することです。
2社間ファクタリングで行われる債権譲渡登記ですが、登記が必要か否かはファクタリング会社によって取り扱いが異なります。

債権譲渡登記をすると、開示請求をすれば誰でも閲覧ができますので、売掛先に知られる可能性も高くなります。
また、ファクタリングにおいて債権譲渡登記をする場合、手数料とは別に費用が発生します。債権譲渡登記手数料が1件あたり7,500円、司法書士費用も発生し、平均5万円〜10万円かかります。決して安くはない費用なので、いざファクタリング会社と契約を結ぶ時は、債権譲渡登記についてどのような取り扱いなのかきちんと把握しておきましょう。

まとめ

ファクタリングで売掛金を早期に資金化する仕組みやメリット、注意点について解説しました。
融資ではない資金調達のため、簡単な審査で最短即日現金化できるメリットをはじめ、売掛先からの未回収リスクに備えたり、オフバランス化ができたりと、経営状態を良くすることができます。
一方で、手数料がかかる点や依存しやすいといったデメリットも把握しておく必要があります。
ファクタリングは上手に使えば非常に便利なサービスです。経営状況に合わせて上手に利用しましょう。

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